事業紹介
BBUUSSIINNEESSSS
最適な輸送サービスと、一歩先をいく新たな取り組み。
“K”LINEは創業以来、世界経済の発展に沿って顧客の需要に応じた輸送サービスを提案し、さまざまな船舶を運航しています。
自動車船
自動車船は名前の通り自動車(完成車)を輸送する船で、乗用車やバス、建設機械などを運びます。船は立体駐車場のような構造になっており、貨物である車が自走して船に積み込まれ、輸送する貨物のサイズに合わせて天井の高さを変えながら、隙間なく車を積み込むことで一度に大量の輸送を可能にしています。日本車を世界各地に届けることはもちろん、日本を経由しない海外から海外への輸送も多く扱っています。
TOPICS 01
世界標準となったPCC
“K”LINEが日本初の自動車専用船をサービスに投入して以来、自動車輸送のパイオニアとして高品質なサービスを提供しています。“K”LINEが名付けたPure Car Carrier (PCC)という名は今や自動車輸送の代名詞として世界中で使われています。
TOPICS 02
枠にはまらない輸送
自動車専用船という名前ですが、“K”LINEはその枠組みに留まることなく、PCCによる自動車以外の貨物輸送も手掛けています。巨大な建機や設備機械をはじめ、今英国で活躍している高速鉄道の車体も“K”LINEがその輸送を手掛けました。
ドライバルク船
鉄鉱石・石炭・穀物(小麦・大豆・トウモロコシ他)などのさまざまな資源輸送を担うのがドライバルク船。船には「ホールド」と呼ばれる貨物を積み込む巨大な穴が空いており、その穴に貨物を流し込んで輸送します。原材料輸送を通じて、鉄鋼、電力、食品など、あらゆる産業を支えており、日本の輸出入のみならず、インフラ整備のための資源需要が拡大している新興国に向けた輸送サービスも積極的に展開しています。
TOPICS 01
世界最大級の船隊
“K”LINEは200隻を超える船を運航する世界最大級のドライバルク船運航会社となり、特に「ケープサイズ」と呼ばれる全長300mを超える世界でも最大の船型は日本最大の船隊規模を誇ります。
TOPICS 02
日本の電力を支える
日本の火力発電所が位置する港の特徴を考慮し、“K”LINEが独自開発した電力炭専用船の「コロナシリーズ」は、荷役効率を各段に向上させ、高品質なブランドとして浸透。現在では電力炭輸送における当たり前の船型となっています。
LNG船
LNG船は、クリーンエネルギーとして注目されている、液化天然ガス(LNG)。気体であるガスを超低温(-162℃)で液体化させて輸送します。大海原で超低温をキープするために高い技術力と輸送ノウハウが求められます。主に中東やオーストラリアから日本をはじめアジア各国に輸入されるLNGは、発電燃料や都市ガスとして今や生活に欠かせない存在となっています。
TOPICS
日本初のサービス提供
“K”LINEは1983年に日本で初めて日本籍LNG船ビジネスを手掛けました。それ以来、無事故の実績を積み上げ、安全安心のサービスを提供しており、LNG輸送需要の拡大に応えるため積極的にサービス展開を進めています。
油槽船
油槽船【タンカー】は原油、石油製品(ナフサ・軽油等)、液化石油ガス(LPG)などを、中東などの生産地域から日本などの精製・製造・貯蔵地域へ輸送しています。エネルギー資源を輸入に頼る地域、エネルギー資源輸出により経済が成り立つ地域、自国の資源では足りずに輸入を活発に行う地域、とエネルギー資源を輸送する需要は世界各地に存在し、輸送を通じて世界経済を支えています。
TOPICS
安全を第一に
1935年に“K”LINE初の大型タンカーを竣工以来、80年を超える歴史で培った技術・ノウハウを基に高品質なサービスを提供。万が一の事態に備えて、すべての船のタンクを2重壁構造(ダブルハル)にするなど安全運航を第一に品質管理を徹底しています。
エネルギー資源開発
エネルギー資源のバリューチェーン(開発・生産・輸送・供給/販売の流れ)において、従来までの輸送に加えて、上流の開発や下流の供給/販売といった分野にビジネスの幅を広げており、油田・天然ガス田の探査掘削を目的とするドリルシップ船、船の燃料としてLNGを供給するLNG供給船などが活躍しています。
TOPICS
新たなエネルギー分野
“K”LINEは、需要が拡大しているFPSO(洋上で石油やガスを生産し、タンクに貯蔵した上で、直接船へ積み出しを行うことができる設備)事業に参画を果たしています。さらに、世界初の水素輸送、日本初・シンガポール初のLNG供給事業に携わるなど新たな分野を開拓しています。
コンテナ船
コンテナ船は、食料・衣服・家具・雑貨などの生活に身近な消費財から、工業製品の部品・原材料までありとあらゆるものを輸送し、グローバル化が進む世界の日常生活を支えています。輸送に利用するコンテナは世界で統一された規格を持ち、そのままトラック・鉄道への積み替えも可能なため、海運会社として鉄道輸送やトラック輸送も手掛けることで、Door to Doorの輸送を実現しています。
TOPICS
As ONE
世界のコンテナメガキャリアと伍して戦うため、2018年4月に商船三井、日本郵船と共に“K”LINEは、世界最大規模のコンテナ会社Ocean Network Express(通称“ONE”)を設立。3社のノウハウを結集し、世界最高級かつ競争力のあるサービスを提供しています。
物流事業
貿易貨物が手元に届くまでには、海上輸送だけでなく、生産地から港・港から消費地までの陸上輸送、貨物を保管する倉庫、通関などさまざまな工程が必要となります。確実に、より効率的に貨物が顧客へ届くように海上輸送に加えて、あらゆる手段を駆使してサービスを提供し、船による海上輸送に留まらず、航空輸送・陸上輸送・倉庫業など幅広く顧客ニーズに応えています。
TOPICS
陸送・倉庫 そして
東南アジアを中心に陸上輸送・倉庫を展開。タイとベトナムでは経済発展に伴う食品保管需要が高まり、徹底した温度管理が可能な“K”LINEの冷蔵・冷凍倉庫が高い評価を得ています。また、東南アジア・オーストラリア・南米では輸送した自動車の保管や整備/点検、陸上輸送も手がけるなど、付加価値の高いサービスを提供しています。
CHALLENGE
新たな取り組み
AI・デジタライゼーション推進
昨今のデジタル技術の発展に伴い、海上輸送においてもデジタライゼーションを積極的に進めています。ビッグデータの取得やAI・IoTの活用による既存ビジネスの効率化や新たな価値の創造が求められ、長期的には自動運航の実現を視野に、先端技術の研究・活用を進めています。
TOPICS
ビッグデータの活用
“K”LINEでは、船から膨大な運航データを収集し、リアルタイムで船の状況を解析することが可能なシステム“K-IMS”を開発し、運用を開始しています。データ活用により、さらなる安全運航や環境負荷軽減、また乗組員の負荷も軽減する航路最適化を実現します。さらには、蓄積した運航データから貨物輸送の需要を探る研究も進めています。
環境対策
※左上:カイトシステム、右:水素輸送船、左下:LNG燃料供給船
地球温暖化に伴う気候変動や災害の激甚化などのリスクを抱える世界において、環境に対する取り組みは企業にとって欠かせません。特に、海を舞台にビジネスを行う海運会社は、環境負荷の低減・海洋環境の保全に責任を持ち、輸送時のCO2削減や重油に代わる燃料の活用など大気・海洋汚染の対策に取り組んでいます。
TOPICS
青い海を明日へつなぐ
風力を活用したカイトシステムやLNG燃料船の導入など環境負荷の少ないエネルギーの活用により、自社のCO2排出を削減するとともに水素輸送プロジェクト参画、LNG燃料の供給事業展開など社会全体の低炭素化に向けても働きかけています。“K”LINEの取り組みは、海運会社として唯一国際NGO団体から4年連続で最高評価を与えられるなど、名実共に環境対策のフロントランナーとなっています。
PROJECT STORY
私たちの挑戦
“K”LINEでは、社員一人ひとりが当事者意識を持ってさまざまな課題に挑み、新たな道を切り拓いています。社員が活躍した一部のプロジェクトをご紹介します。
OVERVIEW
まるで凧のような大きな翼に風を受け、その力で巨大な船を前へと進める。そんな夢物語のような世界が、現実に存在しています。それが、“K”LINEが次の世代を見つめ開発を進める“カイトシステム”です。どの海運会社も二の足を踏んだ新たな挑戦。この荒波に挑んだ、一人の社員の物語を紹介します。
MEMBER
円谷 晃司
先進技術グループ 先進技術開発チーム
2006年入社
技術革新による高品質サービスの提供を目的とする部署、業界初や当社初を目指し日々奔走する。先進技術開発チームの一員として、新技術の発掘や導入・他業種とコラボレーションすべく、協力企業との交渉や社内調整などの実務を担当。“K”LINEが誇る進取の気性を示すため、困難な挑戦にも積極的にチャレンジする。
SPECIAL MOVIE
OVERVIEW
西アフリカのギニアから、中東のUAEまで、年間500万トンのボーキサイトを輸送する一大プロジェクト。数十年にわたって築き上げてきた顧客との厚い信頼関係を礎に、さらなる飛躍を目指すこの挑戦の成否を委ねられたのは、当時入社7年目で海外赴任したばかりの社員。そのチャレンジの軌跡を紹介します。
MEMBER
片山 拓也
鉄鋼原料営業グループ 鉄鋼原料営業第三チーム
2008年入社
プロジェクトのメイン担当として、顧客との各種交渉や輸送運賃の見積り作成を行う。シンガポールオフィスに勤務しながら、東京本社とも密に連携し、会社全体を巻き込みながら事業を推進。持ち前のフットワークを武器に、迅速で丁寧な対応を心がける。
SPECIAL MOVIE